投球するソフトバンク・上沢直之=横浜スタジアム(撮影・渋井君夫) (SMBC日本シリーズ2026、DeNA-ソフトバンク、第1戦、24日、横浜)波乱の立ち上がりだった。ソフトバンク・上沢は一回、先頭打者の度会に対して、初球が死球となった。臀(でん)部に当たった度会が「痛ってえぇ」と声を上げる予想外の幕開けに動揺したのか、続く牧に三遊間を破られ、いきなり無死一、二塁のピンチを招いた。
2年前の日本シリーズの再現となったこのカード。小久保監督が「どうしても2024年のことを思い出してしまいますね」と話すように、2連勝後4連敗して、シーズン3位だったDeNAに敗れた。チーム全体にリベンジの思いが支配している中、先陣を託された上沢はひょうひょうとしていた。メジャーから国内復帰し、ソフトバンクに加わったのは2025年から。「僕はいなかったので分からないです。僕はあんまり関係ない。僕は目の前(の打者に集中する)だけかなと思っています」と話していた。
想定外の立ち上がりとなったが、まさに目の前の打者に集中して粘っていった。佐野を149キロの直球で見逃し三振に斬ると、筒香に左前打を許して、1死満塁としたが、梶原を遊ゴロ併殺に打ち取って、無得点で切り抜けた。
CSファイナル初戦で不調だったモイネロに代わって託された日本シリーズ第1戦。小久保監督は「今年の開幕投手なので、彼に託した。とにかくしっかりゲームを作ってほしい。それが短期決戦で一番重要なことなんで」と話していた。二回を三者凡退で終え、リズムに乗った。(大澤謙一郎)