一回 ソフトバンク・柳田から見逃し三振を奪い雄叫びをあげるDeNA・石田裕太郎=横浜スタジアム(撮影・長尾みなみ) (SMBC日本シリーズ2026、DeNA-ソフトバンク、第1戦、24日、横浜)DeNA・石田裕が、日本シリーズ初戦の先発を託された。ソフトバンクの総得点707は12球団トップ。役者ぞろいで切れ目のない打線を前に「ごまかしでは抑えられない」と真っ向勝負を挑んだ。
一回は2死から内野安打と四球で一、二塁のピンチを背負ったが、柳田の懐を徹底的に突き、5球目は膝元に150キロの直球を投げ込んで見逃し三振に。闘志を前面に出し、雄たけびを上げた。
3年目の今季は25試合に投げたエースの東に次ぎ、チーム2位タイの21試合に先発。大一番を任されるまでになり、小杉チーフ投手コーチから「背負わせた」と期待を懸けられた。
チームが日本一に輝いた2024年は日本シリーズのメンバーから外れ、遠征先で画面越しに見つめることしかできなかった。「がっつり入り込んでというのは、なかなかメンタル的にできなかった」というのが偽りのない本音だ。
昨季の先発ローテーションを支えた助っ人たちが抜けた今季は「自分がやらなきゃいけない」と言い聞かせてきた。道しるべとしてきたのが東だ。登板間の調整法や試合をつくる上での心構えを吸収してきた。
「来年以降は肩を並べられる、もしくは超えられるようなピッチングをしなきゃいけない」。東に負けない自覚がにじむ投球だった。(鈴木智紘)