服部慎一郎七段(右)に勝利し、感想戦で対局を振り返る藤井聡太棋聖=栃木県日光市(撮影・相川直輝) 将棋の藤井聡太棋聖(23)=6冠=が服部慎一郎七段(26)と対局するヒューリック杯第97期棋聖戦五番勝負(主催・産経新聞社など、特別協賛・ヒューリック)の第2局が19日、栃木県日光市の日光金谷ホテルで指され、藤井棋聖が80手で勝利。第1局から連勝し、棋聖7連覇に王手をかけた。本局では相手が攻めの拠点にした飛車を徹底マークで仕留めて完勝。勢いに乗る現役最強棋士は7月1日に静岡県沼津市で指される第3局に挑む。
第97期棋聖戦五番勝負の日程と結果新緑の日光連山に囲まれた世界遺産、日光東照宮のお膝元で7連覇の偉業に大きく前進した。
最終盤では詰め筋を確認するように、人さし指と中指を立てた右手を盤下で動かした藤井棋聖。終局後は「盤面全体の戦いとなり、序盤から一手一手が難しい将棋だった」と振り返った。
「魂を込めて指す」と初勝利を狙う服部七段は序盤から攻勢。「攻めが力強い」と警戒する藤井棋聖は、攻撃の拠点で動き回る相手の飛車を徹底マークした。徐々に可動域を狭め、56手目△3五歩、58手目△2五香で仕留めると、服部七段は力なくうつむいた。
藤井棋聖はその取った飛車で王手。62手目△2八飛と鋭く敵陣に打ち込んだ。優勢の最終盤も一気に攻め込まず、ミスのない指し回しで盤石の包囲網で追い込んだ。
相手の変化に富んだ作戦を、持ち前の深くて精度の高い読みで封じた藤井棋聖。勝機については「△3五歩から指しやすくなった」と明かした。