二人で暮らすアパートで、仲良くポーズを決める日体大の藤波朱理(左)と父の俊一さん(撮影・佐藤徳昭) 2024年パリ五輪開幕まで26日で2年。レスリング女子53キロ級の金メダル候補、藤波朱理(あかり、18)=日体大=が、25日までにサンケイスポーツのインタビューに応じた。公式戦100連勝中の世界選手権女王は、日体大女子コーチで父の俊一さん(57)と、東京都内のアパートで暮らす。元レスリング選手の父と二人三脚で目指す金メダルへの思いを語った。(取材構成・角かずみ)
2LDKのアパートから五輪女王へ羽ばたく。今年4月、父子鷹で知られる藤波親子は三重・四日市市から上京。日体大の近くにある家賃月10万円の部屋に入居した。
同大体育学部に入学した朱理は、同大レスリング部の女子コーチを今春から務める父・俊一さんと、2人暮らしを始めた。2年後のパリ五輪へ向けて、生活環境をガラリと変えた。
「自分で日体大に進学したいと希望した。金メダルを目指すためには、素晴らしい環境です」
朱理がレスリングを始めるのは自然の流れだった。日体大OBの俊一さんは国体を3度制覇。五輪出場はないが、1988年ソウル五輪代表の最終選考まで残った実力者だ。その後、三重・いなべ総合学園高で教員を務めながら、レスリング部と自身が設立したジュニアクラブで選手の育成に尽力してきた。7歳上の兄、勇飛(ゆうひ)も17年世界選手権で銅メダルに輝くなど、朱理はレスラー一家に育った。