――残りのシーズンへの意気込みを
「厳しい戦いが続くので、1試合でも多く投げたいと思いますし、完璧に近い形で次の投手につなぐこと、勝ちゲームを落とさないことがすべてだと思います。結果にこだわって、チームに貢献したいと思います。この時期にそういう(上位)争いができる位置にいるというのは幸せなことですし、僕自身は久しぶりなので、楽しみたいと思います」
★8月に自己最速160キロ
岩崎は6月15日の巨人戦(京セラ)から7月10日のソフトバンク戦(同)まで9試合連続無失点を記録するなど、7月は9試合で1勝0敗、2ホールド、防御率1・00と好成績を残した。8月5日の楽天戦(楽天モバイルパーク)では自己最速となる159キロを計測し、7日の同戦では自己最速を更新する160キロをマーク。さらに同15―17日の西武戦(京セラ)では8年ぶりに3連投した。
★取材後記
すべての歯車がかみ合うかのように、移籍というきっかけを機に岩崎の野球人生が一変した。
中日在籍時は右肘の靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)を経験。挽回を期す思いで臨んだ今季は投球に手応えを感じていながらも、チーム事情などもあってなかなか日の目を浴びる機会に恵まれずにいた。そんな状況で救援陣に故障者が続出していたオリックスへの移籍が決定。たまっていた思いやパワーを吐き出すかのような目覚ましい活躍ぶりは記すまでもないだろう。
以前に厚沢投手コーチがこう話していた。「チームにとっても(岩崎)翔にとっても〝ウィンウィン〟でしかない」。今年の岩崎を語るにはこの一言がピッタリな気がする。インタビュー中は「この移籍がなかったら…」と何度も繰り返していた。喜々として今を語る岩崎の表情が輝いていた。(オリックス担当・織原祥平)
■岩崎 翔(いわさき・しょう) 1989(平成元)年10月21日生まれ、35歳。千葉・船橋市出身。市船橋高から2008年高校生D1巡目でソフトバンク入団。17年に球団新記録の46ホールドポイントで最優秀中継ぎを獲得。21年オフ、FA移籍した又吉克樹の人的補償で中日移籍。今年5月30日に金銭トレードでオリックス移籍。今季は23試合登板、3勝0敗9ホールド、防御率1・64。通算348試合登板、34勝33敗11セーブ、106ホールド、防御率3・49。189センチ、90キロ。右投げ右打ち。背番号「40」