阪神・藤川球児監督(46)が25日、甲子園の室内練習場で行われた秋季練習で今季は主に外野手として起用した高寺望夢内野手(24)の遊撃再転向プランを明かした。
3連覇へ、立ち止まっている暇はない。争いのゴングはもうすでに鳴っている。石井大智の先発転向という衝撃プランから一夜。チーム力強化へ、藤川監督が今度は野手での改革を明かした。
「高寺はもうスタートしています。シーズン中はどうしても、いきなりショートというのはやっぱり難しい。ここから3月まで挑戦をしかけていくというところになる」
高卒6年目の高寺は今季自己最多の128試合に出場。打率・219ながら、キャリアハイの73安打を放つなど、〝天才〟と称される打棒に開花の兆しを感じさせた。
本職は内野も、2025年2月の春季キャンプから出場機会を増やすために外野挑戦。今年は近本がけがで離脱した際、中堅手としてその穴をカバーし、終盤は主に左翼で先発出場した。
チームは今季、正遊撃手不在の中スタート。開幕戦は小幡がその座を任されたが定着には至らず。そこから木浪、熊谷、そして終盤から名を連ねた元山が最多の47試合で先発出場と確固たるレギュラーが見つからなかった。
だからこそ、打棒が魅力の高寺をもう一度、遊撃手として育てる。クライマックスシリーズでの敗退後、22日のみやざきフェニックス・リーグ、巨人戦(SOKKEN)では、さっそく遊撃守備につかせ、再転向プランはすでに始動している。
「切磋琢磨のレベルを供給できればなっていうところはあるので、その辺りはやりたいな、と。ポジションを獲得していくためには、それは新入団でくる選手もそうなりますね」
常勝軍団形成へ。藤川監督が求めるのはさらなる競争。チーム力全体の向上だ。(原田遼太郎)
★正遊撃手不在、最後まで解消されず…
開幕前からチームのウイークポイントに挙げられていた正遊撃手の不在はシーズンを通しても解消されなかった。その中で、打力に定評のある高寺を再度、遊撃手として起用することは自然な流れだと思う。
22日のドラフト会議では明大・榊原を1位指名。強肩好守が売りのルーキーを獲得できたことで近本、森下と外野3枠に見込みが立った。守備面での不安がある前川、ガルシアは来季からセ・リーグに導入される「DH」の筆頭候補に挙げられる。
主砲の佐藤がポスティングシステムを利用した米大リーグ挑戦を表明し、球団もこれを承認。「4番・三塁」の穴を埋められるかは立石の成長にかかっているといっていい。
藤川監督は24日に中継ぎの柱だった石井の先発転向を明かした。2年前から温めていた仰天プランは、工藤&木下と右の中継ぎで新戦力が台頭したことが大きな後押しになったと思う。指揮官が2日連続で明かした起用変更プランは今季を通して出た課題と成長を踏まえてのもの。「順調であることを不安に、不安であることを正解だと思え」。日々前進する虎将に導かれ、チームは3連覇に向かって進み出した。