10月22日のドラフト会議でインタビューに答える阪神・藤川球児監督 指名選手すべてに虎の未来を託した。阪神は支配下指名7選手、育成指名2選手の計9選手が大学、社会人、独立リーグから。高校生指名選手なしの〝即戦力ドラフト〟には、藤川球児監督(46)が重視する切磋琢磨のチーム方針があった。
「年齢層含めて、大学卒で入った昨年のドラフト、その前のドラフト、その以前のドラフトで入った選手たちの芽がまだ今でそうなところ。そういう意味では戦力層の幅を広げる、戦える準備のできる選手を増やす。そういうコンセプトを持ったドラフトになりました」
阪神からドラフト1位指名を受けた明大・榊原七斗ドラフト1位指名となった明大・榊原が22歳。現有戦力の野手では井坪と同世代となり、ひとつ下の世代には百崎と山田がいる。投手で同じく大学生指名となった同2位の馬場(日体大)、同3位・常深(大経大)、同5位・的場(天理大)と同世代となるのが門別、茨木だ。
昨年のドラフト1位・立石や、前川、高寺の高卒入団選手と競い合い、全体の戦力レベルを向上させる。4連敗を喫したDeNAとのクライマックスシリーズでは、森下、佐藤の主力を負傷離脱で欠く中、戦力層の薄さが露呈する形となった。「誰かが故障してしまったときのもう次の一手がないとっていうようなことが球団の課題」。指揮官も振り返ったように、1、2軍の戦力格差を縮め、1.5軍レベルを強化することが喫緊の課題となる。
阪神からドラフト2位指名された日体大・馬場拓海当初、阪神はウイークポイントの一つに挙げられた次世代捕手の強化に走るともみられていた。結果的にドラフト6位で24歳の即戦力捕手・越川(東京ガス)を指名している。畑山統括スカウトは「伏見は、もう30後半ですけども、まだ梅野も坂本もばりばり試合に出れるレベルにある捕手。そこに捕手をかぶせるとなると、その3人の誰かを外してという形になってくる。それよりもほかのポジションを含めた戦力アップ」と説明。現有戦力を最大限生かし、後進育成も踏まえた形をとったようにとれる。
ドラフト4位では同じくウイークポイントだった遊撃手に、強肩好守が光る24歳の相羽(ヤマハ)を指名。7位の石井、育成1位の山下と同2位の荒木は四国IL徳島から指名と、将来性を感じさせる。
「常にチーム内競争を、切磋琢磨をするチームが常勝を作ると思っていますので、これは2025年に入団した選手も含めてやっていくというところにはなる」
藤川監督が求めるのはチーム内競争。切磋琢磨の環境が、3連覇を目指す虎を強くしていく。(原田遼太郎)