D1位で指名した明大・榊原七斗(右)に指名あいさつを行った阪神・藤川球児監督=明治大硬式野球部合宿所(撮影・水島啓輔) 阪神・藤川球児監督(46)が23日、東京・府中市で22日のドラフト会議で1位指名した明大・榊原に指名あいさつを行った。主な一問一答は以下の通り。
――指名あいさつではどんなことを話したか
「指名の瞬間に表情が動かなかったということを非常に自分が大切にしていることで。勝負というのは最後まで分からないので、集中力を非常に高く保つことをテーマとしたチームづくりをしていて、それを新入団の選手にもと思っていたんですけど。すでにその姿勢を持ち合わせているというところでは楽しみな選手なんだということをいいましたけどね」
――センターラインを任す上で姿勢や視線が変わらないこと、落ち着きは大事にしているのか
「ペナントレースを戦う上では非常に大事なことだと思います。それから長く野球選手をしていく上で感情の起伏が出過ぎるというのは時にプラスでもあるし、時にマイナスでもある。そういう部分がしっかりと教育されているというのは、チームの柱になっていくということが見込めますね。キャッチャーの坂本もそうですけどね」
――表情や姿勢は直接会うからわかるもの
「学校に入っての空気といいますか、それを見たときに分かりますね。やっぱり一言一言、歴代の監督さんたちが残している言葉とか、そういうのが血となり肉となって生徒のそれ以降の成長になる。それを生かしてプロの世界でやれるだろうというのは分かりますね」
――目線が動かないなどの姿勢は阪神だからこそ大事になる
「自分の思う野球スタイルですね。自分が貫こうとやってきたこの2年間の野球の中の最も重要視していたのがそこなので。そこにあたるということは、やり続けること、貫き通せることはものすごく大事かなと思います。なので、なお一層、そういう戦い方をしていこうとは私もまた思いましたね」
――プロに入ってもそれを貫くこと
「プロに入ったら自分が指導者でいる状態ですから、まだ独り立ちにはなりません。最初は私が先頭でしっかりと導きながら、その中で自由にやってもらって、何年かしたら独り立ちしていくことが一番重要だと思いますから、最初はそれを求めずに自由にやってくれればいいです。だけど根本に持っているのと持っていないのでは、その後が非常に変わってきますので、そこは大丈夫だなと思っています」
――榊原は目標に掲げていた近本に「憧れていては駄目」と話した
「多分、本人はそこまでいいたくなかったと思いますけど、指名あいさつのときに、私の方からも、平塚スカウトの方からも、そういうふうに言っていたので。それだけプロのグラウンドは、特にバッターに関してはポジションは1つ、2つしかないのでいつも競い合っている。十何年に1回勝つのではなく、3連覇を狙うとなると、どうしてもそういうところが非常に強烈にしのぎを削ることになると思う。誰かが譲ると駄目なので、しっかりこちらでコントロールしながら切磋琢磨してね。そういう意味ではいい表現だったと思います。それでもウチの選手たちも、いいお兄さんですからね。人間もみんないい。兵庫の選手だし、大丈夫だと思います。兵庫県人会に入ればいいと思います。坂本も近本もいるし、かなりの人数がいますから」
――松井秀喜さんが巨人の監督に就任した
「ニューヨークから東京にゴジラ様襲来ですね。向かう相手ができたことがまずはうれしいです。監督と監督の勝負はペナントレースにおいて非常に重要になる。立ち向かう相手が松井さんに決まったということで覚悟が決まる。若い時も一緒に立ち向かいましたので。立ち向かう理由ができたので非常に楽しみというか、うれしいです。野球界の後輩としても」
――中日も監督が変わり、セ・リーグが様変わりする
「向かって行きやすいですね。みなさん先輩なので、しかも名球会の先輩ですから。若い自分としては、ガツンと向かって行きやすいので、楽しみといいますか、『さぁ行こうか』という感じにはなりやすいですよね」
――共に球界を盛り上げる
「いやいや、まだそこまで。自分のチームですけど。誰に向けてチーム作りをするか、どこに向けてチーム作りをするのかというところにおいては、非常に気持ちが上がりますよね。チーム作りをどこに向かってしていくかという意味では楽しみというか、『さぁやろう』という風になりますよね」