サッカー元日本代表でJリーグの松本山雅FCで2022年まで9年間プレーした田中隼磨さん(42)が、クラブが虚偽の説明をしたことで名誉を傷つけられ精神的苦痛を受けたとして、運営会社に130万円の損害賠償を求めて提訴したことが10日分かった。同日、第1回口頭弁論が長野地裁松本支部(後藤英時郎裁判官)であり、クラブ側は請求棄却を求めた。
訴状によると、22年の現役引退後、クラブ運営に助言をする役職に就任したが、23年12月、暴言を吐いたとされるコーチの処遇を巡り、処分をしないクラブと決裂し、役職を辞めた。しかし、当時の社長がサポーターとの意見交換の場で、23年11月に厳重注意をしたと事実と異なる説明をしたため、自身が辞任したことについてわがままなイメージを与え、名誉を傷つけられたとしている。
この日、クラブの強化責任者は証人尋問で、23年11月に「監督と社長らが、コーチに厳重注意をした」と述べた。閉廷後、田中さんの代理人弁護士は取材に「厳重注意をした話は聞いていない」と反論した。