雄たけびを上げたり、笑ったりすると、自然と口元に目がいく。ヤクルト・モンテル外野手(26)のことである。5月22日に育成から支配下選手登録された俊足の外野手。欠かせないアイテムになりつつあるのがマウスピースだ。
練習では着用しておらず、試合に臨む際だけに愛用する〝トレードマーク〟。ヤクルトに在籍した兄・日隈ジュリアス氏(29)の紹介で知り合った歯医者に勧められ、今年5月頃からつけるようになったという。
独立リーグの四国IL徳島時代まで投手をしていた経験があり「投手のときはつけていたこともあったんですけど、野手になってからは、ここ最近になって初めてつけ始めた」と明かした。
実はマウスピースを愛用するようになった時期から調子を上げている。5月に入ってファームでは7試合連続安打をマークするなど月間打率・349(43打数15安打)。支配下選手となり、1軍に昇格してからも16試合の出場で打率・444、1本塁打、4打点と好調をキープしている。
本人の努力あってこその結果だが、「ちょうどマウスピースをつけ始めた頃からよくなっているので、何かしら関係しているんじゃないかなと思います」とにやり。「歯のかみ合わせがよくなり、力が入りやすくなる。バランスもよくなっている気がする」とその効果を実感している。
かわいらしいデザインにもこだわりがある。自身の名前を「もんてる」とひらがなで入れたほか、名字の日隈にちなんでクマのイラストも添えてもらった。ヤクルトに加入して1年目で「主張性のあるマウスピースにしてもらった。日隈なんでクマを入れたら、(ヤクルトとファンの皆さんも)僕のことをわかってくれるかなと思った」と思いを打ち明けた。
「バージョンを変えたやつもつくってもらおうかな。一個は(モンテルではなく)〝持ってる〟といれようかな。誰か気づいてくれるかも」と笑った。池山監督が「モンテル、持ってる!」と期待を寄せる、育成からはい上がった苦労人。そのプレーだけでなく、口元のデザインにも注目だ。(武田千怜)