(日本生命セ・パ交流戦、オリックス1-2中日、3回戦、中日2勝1敗、2日、京セラ)敵地ながら三塁側や左翼席を埋めた竜党ファンのボルテージが、中日・中田翔内野手(35)の一打で最高潮に達した。延長十二回、4時間を超える接戦を決めたのはスラッガーらしい豪快な一振りだ。
「自分が打てると思ったボールを自分のスイングするだけと心がけていた」
1-1の延長十二回2死二塁。それまでの4打席で2三振や併殺打だった中田は阿部の2球目、外角カットボールをきっちり仕留めた。二塁走者を悠々と生還させるレフトオーバーの二塁打。5月30日の西武戦(バンテリン)で左膝付近に自打球を当てた影響から、2戦続けて控えに回っていた男が、3戦ぶりにスタメン出場した試合で最後に結果を出した。
先発の梅津をはじめ8人の投手が12イニングを1失点でつないでチームは2カードぶりの勝ち越し。「投手が頑張ってくれて、2つ勝ったのはよかった」と打線の中軸として責任を果たし、大きく息をついた。
自打球で痛めた患部の状態は決して万全ではない。
「痛みはもちろんある。腫れも若干ある。まだ3日ぐらいしか経っていない。自分のできる範囲で一日一日全力でできれば」
勝負どころで頼りになるのは、やはり経験豊富なベテランのバットだ。(上阪正人)