虎のぬいぐるみを挟んで対談する矢野監督㊧と清水。野球と空手について語り合った(撮影・松永渉平)--清水選手の今後の予定は?
清水 2月に大会に出ようと思っています。コロナで、まだはっきりとはわからないんですが、海外の試合にも出ていこうと。そこで確実に優勝して、またイメージをガラッと変えられるように1月から仕上げていけたらいいなと。
矢野 ほんとに次(試合を)見るのが、めっちゃ楽しみ。会場で見たいくらい。俺は(12年に)ロンドン五輪を取材に行かせてもらったけど、現場にいくと全然違う。ウエートリフティングとかも、めっちゃ感動して。国関係なく応援するのよ。会場の全員が、あの選手を挙げさせてやろうっていう空気感で。野球も一緒。周りの人の力もパワーに変えてね。
清水 (会場の雰囲気で演武は)変わりますよね。国によって観客の方の拍手の仕方も違いますし、個人的にはフランスが一番好きです。どの選手にも平等に、いいものには拍手、ダメなものにはダメと。評価は審判の先生方ですが、会場の方たちも一緒に見てくれている感じがあります。
矢野 コロナで(満員の球場は)当たり前じゃないんだなと気づけて、選手も俺もプレーしているし。今年はたくさんのファンの前で、ぜひとも(優勝を)勝ち取りたいと思います。
--清水選手は都市対抗でミキハウスのユニホームを着てベンチ入り
矢野 え~⁉ マスコットで? 実際に野球を見たのは初めて?
清水 東大阪大敬愛高の時に、東大阪大柏原高が姉妹校で(甲子園に出場したので)空手部と柔道部が、応援に行ってました。
矢野 ベンチで見て、どうでした?
清水 いろんな人の体の動きとか見られて楽しかったです(笑)。野球の細かいことは全然わからないんですが、投げる人でも、それぞれ癖も違うと思いましたし、一番はひとつのチームなのにみんなやること(動きや役割)が違う。同じ競技なのに(ポジションによって)違う種目みたいだなと感じました。
矢野 目線が違う。やっぱり、動きを見てしまうんですねえ。
清水 スピードが出る選手は体幹が強いな、とか…なんか、めっちゃ偉そうですね。
矢野 全然全然(笑)。逆に、体幹はどういうところで強いなと感じるんですか?
清水 速い球を投げる人とかは、重心というか体勢が変わっても崩れない体幹が強いなと。自分も同じだなと思ったんですが、形って前半は元気なんですが、後半は疲れてきたり、呼吸が乱れたり、体がつぶれたりしやすいんです。
矢野 見るところが面白い。俺も空手はやったことはないけれど、日本の文化、心を大事にするっていう。あんな静かなところで胴着のすれる音であったり畳の音であったり…。俺もわからんのに偉そうだけど、心の乱れって、そういうところに出てしまう。俺も一番、心を大事にしたいのね。心技体、心が一番はじめにあるのが意味があると。礼儀作法とかも含めて(空手は)かっこいいという印象しかない。