インタビューに応じる日本ハム・新庄剛志監督=北海道北広島市(撮影・戸加里真司)何気ない日常から、面白いと感じたことはすぐにメモする。「携帯でもメモするし、ノートにも書く。自分でもやってみる。動画で撮ってみて、面白くないなと思ったらやめるし。『一人で何しとるんや』って…。結構な量たまっていますよ」。こまめに蓄えた斬新な〝ネタ〟の数々は、一般人の様子から着想を得ることも多い。
「人間観察が好き。気になる人を見つけたら、すぐに『すみません、新庄剛志ですけど』って聞きに行ったり。思ったことをすぐに行動に起こして、確認しに行く。映画は見ないし、本も読まないし。自分の考え、発想をただ話してやっているだけ。本はジャンプ1冊すらも読んだことないもん」
23年からは北広島市に新球場(エスコンフィールド北海道)が開業。今年が札幌ドームのラストイヤーとなる。勝負の寅年へ、〝新庄節〟で決意を新たにした。
「俺ね(干支を全部)言えない。子、丑、寅、卯、辰、巳…。虎って昔、中型犬くらいの大きさだった。で、人間に一番いじめられていた。でも気が強いから『人間にどうにかして仕返ししたい』と獲物をいっぱい食べて食べて、でっかくなって今の虎のサイズになって、人間に仕返しをした。だから俺も虎になる。いっぱい、いろんなことを言われるけど、大きくなって、ぶっ倒ーす!」
誰よりも自分自身が楽しみにしてやまない監督元年。元虎戦士が、強敵に立ち向かう。新庄ハムが、プロ野球界の台風の目となる。
■サンスポの印象は「1面の色合いが好きなんですよね」 阪神時代にお世話になった故・野村克也さんには特別な感情を持っている。昨年12月11日に行われた「しのぶ会」(神宮球場)でビッグボスは、譲り受けたというヴェルサーチのジャケットとタートルネックで登場した。昨季日本一となったヤクルトとは交流戦の開幕カードとなる5月24―26日(神宮)で対戦。高津監督との〝弟子対決〟が実現する。「もう高津さんだろうが(ソフトバンク)藤本さんだろうが、誰だろうが、僕たちの野球をやってファンを喜ばせたい。楽しませたい」と意気込んだ。また、本紙の印象については「タイガース時代、まず最初に見るのがサンケイスポーツだった。1面の色合いが好きなんですよね。まあ、他のところにも言っていますけど(笑)」とノムさん譲り⁈ のリップサービスも忘れなかった。
■新庄 剛志(しんじょう・つよし) 1972(昭和47)年1月28日生まれ、49歳。福岡県出身。西日本短大付高から90年ドラフト5位で阪神入団。強肩強打の外野手として活躍し、2000年オフにFAでメッツへ移籍。02年はジャイアンツで日本選手初のワールドシリーズ出場。03年はメッツに復帰し、04年に日本ハム入り。06年に日本一に貢献し、現役を引退。日米通算1714試合で打率・252(1524安打)、225本塁打、816打点。ベストナイン3度、ゴールデングラブ賞10度。右投げ右打ち。