【ニューオーリンズ(ルイジアナ州)30日(日本時間31日)、小松真也、丹羽政善通信員】右肘手術からの復活を期すカブスの藤川球児(34)が傘下3Aアイオワの一員としてニューオーリンズとのダブルヘッダー第2試合に登板。術後最速タイの92マイル(約148キロ)を計測し、1回を三者凡退に抑えた。同僚・和田毅投手(33)との日の丸リレー実現へ、メジャー復帰の先にある守護神を目指す。
試運転は完了している。あとは、どれだけ、ベストコンディションを突き詰められるか。ジャズの街、ニューオーリンズで藤川がさすがの投球を披露。カ軍の同級生からの熱い呼びかけに応えるべく、マイナー選手に格の違いをみせつけた。
「マイナーですけど、成績はずっと出せている。ただ、フォークはバランス的によくなかったから、調整している」
ダブルヘッダーの2試合目。時計の針が午後9時50分を指した頃、1点リードの六回から登板した。先頭打者をフォークで空振り三振に斬ると、続く左打者は直球で右飛に仕留めた。最後も右打者の懐に沈み込むフォークを打たせて、三ゴロ。クリーンアップを難なく15球で封じた。
直球は術後最速に並ぶ92マイル(約148キロ)をマーク。何度も首を振って、落ちる球を選択し、低めの精度も高めた。何よりの発奮材料もある。それは、左肘手術から復活を遂げ、28日に米大リーグ初星を挙げた和田との約束。「自分が先発で投げて、球児が後ろで抑える」という発言は心に響いた。
「毅(和田)が結果を出してメジャーに上がって、心強い。トミー・ジョン手術はやった人間にしかわからない。それを先に乗り越えてくれているというのは糧になる。自分が、いまの状況で最後(守護神)で投げることは時間的にもかなり少ないけど、できれば。それをする自信はある。いつかそういう日が来るようにしたい」
まずはメジャー復帰だが、日の丸リレー完成のため、クローザー返り咲きをも見据える。すでに傘下のマイナーで計12試合に投げるなど、当初のリハビリプログラムは終了済み。もう、天命を待つだけ。それまで、球児は牙を研ぎ続ける。
カブスも、きょう31日のトレード期限を前に、慌ただしい動きをみせている。この日はレッドソックスから先発候補の左腕のフェリックス・ドゥブロン獲得を発表。また、リリーフ投手の入れ替えが行われるなど投手陣の再編が活発になっている。