■7月17日 「なんでこんなに歩かすんだ!」と知事サマは激怒した。何百メートルならともかく、歩いたのは懇談会場の手前の車止めから20メートルでも「時間は限られている」という兵庫県の斎藤元彦知事(46)には許せない距離らしい。県内の堤防決壊現場ではヘルメット着用を拒否し復旧工事をストップさせた。テレビ映りを気にしたとか。
見た目は爽やかな印象だが、かなりのナルシストなのか、あるイベントでは控室に「三面鏡の用意がない」とこれまた職員をどなりちらした。かと思えば、出張先で特産のワインの話になり「私も飲んでみたい」「折を見てお願いします」とおねだりしたという。
こうしたパワハラや贈答品受け取りを元幹部職員(60)が3月に文書で告発。知事は「うそ八百」とし県が懲戒処分にしたが、その後県議会が百条委員会を設置した。元職員は7日に急死。「死をもって抗議する。百条委を最後までやり通して」とのメッセージや、知事の発言を記録した音声データなどを遺族が議会に提出したことが15日に分かった。
「県民として恥ずかしい」と、県内で会社を経営する学生時代の友人はこう話した。「3年前の知事選で『いい人だから』と知人に頼まれ何十票かとりまとめた。東大出の元官僚で勉強はできたろうけど力がある人にはこびへつらい、ない者にはえばり散らす典型。完全にだまされた」
事務方トップとして仕えた副知事もサジを投げて辞職。県職員の労働組合も事実上の「辞職勧告」を突きつけた。それでも「県民の負託を受けている」とガンとして辞職はしない。三面鏡を開いて「鏡よ、鏡よ、鏡さん、本当に知事でいていいの」と聞いてみたらどうか。(今村忠)