■1月6日 やっと尻に火がついたか。少子化の続く中、岸田文雄首相と小池百合子東京都知事が年頭会見でそれぞれ、今年の優先課題に新たな子育て支援策をぶち上げた。岸田氏は「異次元の少子化対策をする」として児童手当などを強化。一方の小池氏はかなり具体的で、4月から都内の0~18歳の子供に対し1人当たり月5000円程度の給付を実施するという。
18歳以下の都民は約200万人いるため、1年間に必要な児童手当の総額は約1200億円。その財源について、小池氏はさまざまな事業を終わらせた分を回すとしている。岸田氏と小池氏は1993年衆院選初当選の同期の桜で意思の疎通もあり、岸田氏は参考にすべきだろう。
以前から続く国の児童手当は昨年、年収1200万円以上などの高所得世帯は対象外とされたが、都は今回、所得制限を設けない方針。該当する子供2人がいる小欄の知人は国からの月2万円に加え、都からも1万円の合計3万円が毎月入ることになる。「正直、助かります」とニンマリだ。
厚労省によると、昨年の全国の年間出生数は初めて80万人を割る見通し。1人の女性が生涯に産む子供の数を表す合計特殊出生率は2021年、都内は1・08、全国平均は1・3だった。ちなみに、鳥取県境にある岡山県奈義町は、05年の1・41から19年には2・95まで回復し、全国トップクラスに。公式HPには出産祝い金や保育料軽減を含め多彩な子育て支援策が並ぶ。
奈義町の担当者は小欄に「町民のニーズに応え、変えてきた。安心して産み育てられるのでは」と語った。正解は一つではない。日本民族を根絶やしにしないために、国任せにせず各地で知恵比べをするときだ。(森岡真一郎)