藤浪が熱心に投げていたのは、シーズン中ほとんど見ることのない球種だった。「ツーシーム、いきまーす」。全67球の後半に約10球を試投した。手応えを感じた一球を投じると、受けていた片山ブルペン捕手に「山崎康晃さんになった感じ」と報告。球界を代表する守護神の名を挙げて喜んだ。
「ツーシームが武器になる? そうですね。初めて投げたときからあの球(WBC公式球)に関してはすごく動くと把握しています」
秋季キャンプのブルペンではローリングス社製のWBC公式球を使用して練習している。藤浪が「すべりやすいが、引っかかったらよく曲がる」と表現するこの球の性質をうまく活用したのが今回のツーシーム。香田投手コーチもこの新しい球種に納得の表情だ。
「すごく(球が)動いている。(WBC公式球は)変化球は球が動くから面白い。ツーシームの感覚はいいみたいね。シーズン中の軌道と違う」