■11月3日 フィギュアスケート女子に再び「まお」の時代がくるのか。グランプリ(GP)シリーズ第2戦のスケートカナダでショートプログラム(SP)で首位に立った18歳の島田麻央が、フリーも高得点をマークしGP初出場で初優勝した。合計235.44点は今季世界最高で、GP初出場での優勝は日本選手4人目となった。
冒頭のトリプルアクセルを決めると、続く4回転トーループは回転不足になったものの着氷。その後はスピン、ステップを含めノーミスの演技で観客を魅了し、2位に14点差以上をつけての圧勝で「初のシリーズで最後まで笑顔で滑り切れたことがうれしい」と振り返った。
シニアのデビュー戦とはいえ、世界ジュニア選手権4連覇を含めジュニアでは39戦無敗と無敵を誇った。あるプロコーチは言う。「いまはジャンプを跳んでなんぼの時代。ジャンプ一つ一つの精度が高い上、ランディングも安定していて流れがスムーズにつながる。シニア初参戦といっても勝つべくして勝った感じだ」。
「まお」といえば中高年世代なら浅田真央。今年のミラノ五輪は前年7月1日までに17歳以上という年齢制限で出場できなかったのは10月30日生まれの島田で、浅田も2006年トリノ五輪は年齢制限(当時15歳)にひっかかった。次のバンクーバーでは、女子で初めて2日間計3度のトリプルアクセルを成功させ銀メダルに輝き日本中を熱狂させた。
「浅田は着地後、流れが止まる欠点もあった。その点は島田の方が上」とプロコーチ。「あとはスター性。今は浅田に及ばないが向上心を持ち続ければ自然に身につく」と続けた。麻央が「憧れの真央」に追いつく日もそう遠くはなさそうだ。(今村忠)