初実況を前に気合十分のカンテレ・西中蓮アナウンサー(提供) 大阪・関西テレビ(カンテレ)の入社2年目、西中蓮アナウンサーが、3日放送の「勝てば全国!春の高校バレー 和歌山県大会決勝」(深夜1・49、関西ローカル)で実況デビューする。同日、カンテレが発表した。
西中アナは「決勝まで勝ち上がるようなチームにも、大学では別の道に進む選手がいます。その選手にとっては最後の試合」と強調。その上で「その試合は一生残るものかもしれない。だからこそ、そこに対するリスペクト(敬意)を持って、その選手が頑張ってきた証に少しでもなるような実況ができたらと思っています」と意気込んだ。
関大を経て2025年4月に同局へ入社。夕方の情報番組「newsランナー」(月~金曜後4・50)の木曜コーナーや、プロ野球中継のリポーターなどを担当。今年1月から春高バレーの取材を重ね、初実況に備えてきた。
高校・大学ではアメリカンフットボール部に所属。強豪校の一員として日本一を目指していたが、大学2年の秋に右肘のじん帯を断裂する大けがを経験した。その後、競技生活に区切りを付け、アナウンサーの道を切り開いた。
スポーツ経験者としてその過酷さを知っているからこそ、「春高は3年生にとって最後の舞台です。だから選手たちの名前を、たくさん呼んであげたい」と思いを込めた。
もともと、人気バレーボール漫画「ハイキュー!!」の大ファン。「アニメをずっと見ていましたし、原作の漫画もずっと連載が終わるまでリアルタイムで読んでいました。自分が好きな漫画のスポーツを実況できることに、不思議な縁を感じています」と明かす。
壁にぶつかった時には、作中の烏野高校の田中龍之介が困難に立ち向かう姿や言葉に力をもらってきた。「アナウンサー人生でもスポーツ人生でも、自分と重なる部分があるんです。行き詰まった時には、その姿や言葉を思い出して前を向いています」と語った。
現在も筋トレを続け、ベンチプレスで100キロ超を挙げる〝カンテレのマッチョマン〟は、分厚い胸板の奥に夢を秘める。今秋の愛知・名古屋アジア大会ボクシング女子51キロ級でベスト8入りした妹・結菜選手(オープンハウスグループ、22)と、五輪の舞台で〝共演〟することだ。
2028年のロス五輪を見据え、「妹がオリンピックに出場して、メダルを獲得した時に、僕が現地で最初にインタビューしたい。スポーツを極めようとする妹と、その姿を伝える仕事に就いた僕。偶然とは思えない縁を感じています。それは僕と妹、二人の夢でもあります。その日を実現できるよう、全力で頑張りたいと思います」と力を込めた。
各地の予選を経て、第79回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)の全国大会は2027年1月に開幕する。日本一を目指す選手たちの姿を伝える西中アナも、世界の大舞台へ向けて第一歩を踏み出す。