勝利に沸く左翼席の虎党。どんなオーダーでも、勝ったら最高だ!(撮影・松永渉平) (セ・リーグ、中日4-9阪神、9回戦、阪神6勝2敗1分、16日、バンテリンD)「メチャクチャやったれ!」
岡田監督がそう叫んでナインを鼓舞したのは、もう19年も前、シーズンも押し詰まった2005年9月7日ことだった。第1次岡田政権の2年目。場所は、昨夜の舞台と同じバンテリン(当時ナゴヤ)ドーム。中日とデッドヒートを繰り広げて迎えた大決戦だった。
九回。阪神からすれば納得いかない判定の連続に、抗議に飛び出した平田ヘッドコーチ(今もヘッド)が退場処分に。岡田監督はナインを引き揚げさせる。没収試合の可能性までささやかれた。
再開後、まさかの失策が出て、快勝のはずが同点に。なお満塁。サヨナラ負けの危機。ここで就任後、初めてマウンドに向かった指揮官が、守護神・久保田(現投手コーチ)に向けて発したのが、冒頭のセリフ。暴言(?)をエネルギーに変換した久保田が後続を断ち、延長戦で勝ち越した阪神が劇的勝利。そのまま優勝ゴールに飛び込んだ。
突然〝あの日〟を思い出したのは、昨日のスタメンを見た瞬間だった。もちろん、岡田監督は考えに考えて、練りに練って、スタメンを決めたのだろうが、「メチャメチャやったなぁ」と思ってしまったのだ。
〝あの日〟同様に、ベンチに岡田監督がいて、平田ヘッドがいて、久保田コーチがいて、場所が名古屋のドーム。条件がそろったからかもしれない。
練習中から、トラ番たちも予感はしていた。サブキャップ・原田遼太郎は「大山が外れそうな気配があるんですが…。でも、やっぱり外さない気もします」と思案顔。最年少・中屋友那は「14日の練習では、ノイジーが外野とサードの両方を守ってましたが、きょうはサードだけの練習。何かあるなとは思っていたんですが…」。開けてビックリ。これだけ入れ替わった打順を当てろといわれても酷な話だ。