ランニングを行う津田淳哉。高代監督に鍛えられた足腰で、プロでも踏ん張る(撮影・安部光翁) 阪神の話題をさまざまな角度から提供する不定期企画「虎らんまん」。今回は阪神、オリックス、広島などでコーチを歴任し、昨年1月から大経大監督を務める高代延博氏(69)が登場。教え子の阪神のドラフト6位・津田淳哉投手(22)に向け「ランニングで鍛え抜いた足腰で、プロの世界でも羽ばたいてほしい」とエールを送った。
今月7日朝、大経大・高代監督のスマートフォンに着信があった。「これからタイガースの寮に入ります。これまでありがとうございました」。この言葉に目がウルッ。声の主は津田だった。
「マジメで、いつも礼儀正しくて、律義な子でね」
高代監督は1979年に東芝からドラフト1位で日本ハムに入団し、89年に広島で引退後は、NPBでは6球団のコーチを経験。阪神ではヘッドコーチなどを、2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラシック日本代表では内野守備・走塁コーチを務めた。大経大では21年から外部コーチを務め、昨年1月から監督に就任した。
「まず選手たちにいったのは『暇があったら走れ!』。忠実に守ったのが津田だったな」
大経大には野球部寮がなく、津田は自宅のある奈良・大和郡山市から大阪・茨木市のグラウンドまで毎日2時間かけて通ったが、誰より早く到着し、誰より走った。
「彼は朝7時にはグラウンドにいて毎日、走っている。何十周どころじゃなかったよ」
大学入学時は最速135㌔だった直球が152㌔まで伸びた。高代監督は「真っすぐの威力が増し制球もよくなった。走ることで下半身を鍛えられた」と指導に胸を張り「ランニングで鍛え抜いた足腰でプロの世界でも羽ばたいてほしい」と願った。