表彰式で笑顔の阪神・岡田彰布監督=甲子園球場(撮影・松永渉平) (セ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦、阪神4-2広島、阪神4勝、20日、甲子園)中日、阪神、西武で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(69)は阪神・岡田彰布監督(65)の采配を絶賛。緊張感のある日本シリーズになると予想した。
試合開始前から3点勝負になるのではと思っていた。0-0で迎えた四回2死一、三塁。大竹が坂倉に先制打を許した場面。次打者である投手・床田との勝負も考えられたが、阪神ベンチはそれをしなかった。結果的に打たれたが、仮に床田勝負で抑えたとしても、試合前半から守りの姿勢に入っていると選手は感じただろうし、連勝の勢いがそがれていた可能性もあった。納得のできる点の取られ方だったからこそ、直後の一時逆転劇を呼んだのではないか。
逆に勝負どころとなった八回は岡田監督が細かな投手継投をした。岩貞、石井、島本と相手の代打攻勢を想定してブルペンで準備させ、無得点に抑えた。短期決戦の鉄則は迷ったら代えること。状態の悪い中継ぎ陣を引っ張っていい結果にはならない。ベンチワークが冴えわたっていた。日本シリーズの相手はまだ決まってはないが、オリックスが優勢。今の阪神打線はどこからでも点がとれる状態だが、オリックスも投手陣がよく守りの野球を掲げている。接戦になるだろうし、少しでもミスした方が負け。そういう意味ではこの日の六回2死一、二塁で一走・ノイジーが坂本の右前適時打で三塁を狙って憤死したようなミスはなくさないといけないし、もちろん采配面も大事になってくる。緊張感のある頂上決戦になりそうだ。