昼休みに動いて体がつらくなることもなかったという。かくして、体育の授業にも運動会にも出ないが、昼休みのドッジボールでは大活躍する小早川クンが誕生した。やがて、2週間に1度の通院は月に1度になり、2カ月に1度になり、春休みと夏休みに1回ずつになって、小5の春には体育の授業とクラブ活動が解禁される。
そのとき、昼休み時間のドッジボールのヒーローが選んだクラブ活動は、野球ではなく水泳とサッカーだった。=敬称略
■小早川毅彦(こばやかわ・たけひこ)1961(昭和36)年11月15日、広島県生まれ、61歳。PL学園高から法大を経て84年D2位で広島入団。一塁手として活躍し、同年新人王。97年ヤクルトに移籍し、開幕の巨人戦で史上3人目の3打席連続本塁打。日本一にも貢献した。99年現役引退。通算1431試合に出場、打率・273、171本塁打、626打点。タイトルは最多勝利打点1度(87年、16)。解説者を経て2006―09年、広島の打撃コーチを務め、10年から再び解説者。本紙専属評論家。現役当時は1メートル83、93キロ。右投げ左打ち。