サンケイスポーツ専属評論家の江本孟紀氏(75)が、アスレチックスで苦投する藤浪晋太郎投手(29)に向け、改めてハッパ。思わぬ救いの手があることも明かした。(構成・内井義隆)
--藤浪は先発から中継ぎに配転され、0勝4敗、防御率13・00です
「普通に考えたら、阪神でここ4年で7勝しかしていないピッチャーが、メジャーでいきなり10勝するわけもない。こういう結果にもなる…という気はしていた」
--やはり…
「メジャーのレベルをどう、とらえていたのか分からんけど、日本にいるときから何も改善されていない。なんといっても、フォームの力の入れどころを分かっていない。肝心なところで力が抜けないんだな」
--リキみっぱなしではなく、リリースの瞬間に力を集約すべしと
「そこを会得するため、毎日フリー打撃に登板しているのかと思いきや、やっている節はない。結果が全ての世界。アレコレ言われても、しかたないわな」
--厳しい現実です
「ただしエモトの場合、外から見ているだけで好き勝手に言うのとは、ちょっと違うぞ」
--はあ
「3月に渡米して、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が行われたフロリダ州には目もくれず、アリゾナ州に足を運んだ。そこで藤浪のオープン戦登板(同25日)をじかに見た。したがって、老婆心は承知の上で、取り上げるわけだ」
--そうでした
「以前にも指摘した。日本で勝っていない投手がメジャーで活躍してこそ、日米が対等になる。やがて、NPB経験のない選手がどんどんメジャーに挑戦する時代がくる。その意味で、藤浪の存在は要注目なんだ」
--確かに
「そういう肯定的な目も向けられていることを、本人がどれだけ理解しているか。先日、原監督(巨人)も漏らしていた。『日本に帰ってきたらウチでとりますよ』と。救いの手が、あるかもしれない。その前に、まだまだチャンスはあると思うよ」