雨の中で熱投する青柳。足を滑らせながら踏ん張った(撮影・松永渉平) (セ・リーグ、阪神3-2DeNA=五回表終了降雨コールド、4回戦、2勝2敗、10日、甲子園)どしゃぶりの雨のなか、虎党のエールは「青柳、頑張れ」から「あと1球コール」に変わった。マウンドに砂が入れられて迎えたソトとの対決。青柳はぬかるんだ土に足を取られながらも踏ん張った。
「足が滑るという感じでしたが、これまでの無観客とは全然違う緊張感もありましたし、厳しいときにファンの声援があって、最後は三振を取れたかなと思う。ありがたかったです」
1点差に詰め寄られた五回2死一塁。カウント2-2から空振り三振に仕留めた瞬間、声援が甲子園に響き渡った。5回2失点でしのいだ右腕の第一声は、有観客試合初日、熱い声援を送ってくれた4945人のファンへの感謝だ。
一回、先頭打者の梶谷に右翼席へ運ばれるとスタンドからはため息が漏れた。「(ファンの声は)十分聞こえていました。3球で1点を取られたんで、次のバッターへと(気持ちを切り替えた)」。低めに変化球を集めて15個のアウトのうち内野ゴロは10個。「雨なので、野手には『(守りにくいから)やめてくれ』って言われたが、僕はそういうスタイルなんで」と笑った。
先発予定の7、8日の巨人戦(甲子園)が雨天中止で、仕切り直しの3度目も雨だった。昨季もチーム5試合あった雨天中止のうち、青柳の先発予定が3度。「雨男スタイルを貫いて(悪天候も)動じずに、頑張っていきたいと思います」。チームを4連勝へと導いた雨男は、泥だらけのユニホームを見ながら胸を張った。(三木建次)