阪急阪神ホールディングス定時株主総会の会場となった梅田芸術劇場=大阪市北区(撮影・安部光翁) 阪神タイガースの親会社である阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会が18日、大阪市内で開催された。首位・巨人を0.5ゲーム差で追うチームに、株主から成績についての注文はなかったものの「中継ぎの補強」「近年の助っ人外国人」に関するシビアな質問が飛び出した。
現在、虎の最大の泣きどころとなっているのが、相次ぐ故障によってスクランブル態勢が続く中継ぎ陣だ。今季は開幕前に石井大智投手(28)を欠いたほか、交流戦では湯浅京己投手(26)、畠世周投手(32)が負傷により戦線離脱。切迫した台所事情に、株主も黙っていなかった。
「中継ぎ投手にけが人が非常に多く出ている。7月31日の獲得期限までに中継ぎ投手の補強を」
突きつけられた切実な要望に、上戸健司取締役は「この時期になりますと、外国人選手ということになってくるのかと思いますが、担当者が常に調査をいたしまして、必要な戦力補強準備をしてございます」と回答。しかし、具体的な獲得の有無については「この場ではお答えいたしかねる」と明言を避けた。
さらに、総会の終盤では、近年の外国人補強に対するストレートな批判も飛んだ。
阪神の直近3年間の新外国人選手成績「この3年間、まったく使いものにならないのばっかり。試合に出ることもかなわないような状態で、いったいどういう目で見ているのか」
今季加入のディベイニー、モレッタは結果を残せずファーム調整中。ルーカスは故障により長期離脱の見込みで、ラグズデールにいたっては1軍登板すらない。〝助っ人不在〟の苦しい現状を突いた厳しい指摘に対し、同取締役は能力だけでなく、日常生活や野球への姿勢も複合的に判断しているとスカウティングの基準を説明。その上で、編成における基本方針を強調した。
「編成の基本、チームの根幹をなすのは、あくまでもドラフトで指名し育成した選手であるということをご理解いただきますよう、重ねてお願い申し上げます」
中継ぎの緊急補強は、ドミニカ共和国出身左腕のアンダーソン・セベリーノ投手(31)=前メッツ3A=をはじめ、外国人調査は継続しつつも、チームのベースはあくまで「生え抜き選手の育成」にあるという姿勢を改めて明確に示した。「7.31」のタイムリミットに向け、フロントがどのような一手を打つのか注目される。(秋葉元)
★株主「なんでワンコインでーがなくなったのか」
株主総会では、株主から「昨年、阪神が優勝して、今年もますますチケットが取りにくくなっている状況で、まだ公式のリセールサイトがないので、早急にご対応いただきたい」との要望も出た。これに対して、阪神電鉄の上戸常務取締役は「システムとの兼ね合いもございますが、今後の検討課題として考えております」と回答。この他、株主からは、CSや日本シリーズの際にSGLで開催されたパブリックビューイングの空席対策の提案や、「なんで今年ワンコインデー(甲子園の生ビールが500円)がなくなったのか?」などの質問があった。