不屈の男が京セラに美しい放物線を描いた。白球はフェンス下でジャンプした右翼手・武田の頭上を越し、最前列に着弾した。鼻骨を骨折しながら試合に出続ける鳥谷が金子の膝を折らせ、関西ダービー先勝を決めた。
「捕られるかなと思いましたけど。甲子園だったら(浜風で)アウトでした。京セラドームだったんでラッキーでした」
三回二死一、二塁。原口の左前適時打で3-2と勝ち越し、一気呵成といきたいところだった。カウント1-1から内角142キロを強振。5月12日のDeNA戦(横浜)以来、実に20試合ぶりの2号3ランだ。
これでこの回、一挙6得点。ここまで6勝を挙げていた球界を代表するエース・金子を、自己ワースト9失点KO(5回2/3)に追い込んだのは、間違いなく鳥谷のひと振り。しかも、これで和田一浩(元中日など)を超える歴代単独トップの交流戦通算305安打だ。