糸井が加入すれば、超変革を目指す阪神にとって大きな力となる。しかし、同じポジションを奪い合う外野手たちにとってみれば、死活問題だ。厳しい練習が続く秋季キャンプのつかの間の休日。無人の安芸タイガース球場に危機感を募らせる江越、緒方の姿があった。
ランニングの後、ウエート室で筋力トレーニングを行った江越は「去年、今年と同じような成績だった。来年も同じだと下からどんどん来ると思うので、来年こそは…」と話した。今季は72試合で打率・209、7本塁打、20打点。シーズン序盤に4試合連発など見せ場はあったが、スランプに陥ると、なかなか抜け出せず、2軍落ちも経験した。成績は入団1年目の打率・214、5本塁打、16打点とさほど変わらなかった。
就任1年目の金本監督はシーズンを通じて若手を積極起用したが、糸井を獲得できれば、来季は勝負の2年目となる。阪神には11人の外野手が在籍。球界の超人が加入した場合、右翼のレギュラーだった4番の福留が一塁にコンバートされるプランも浮上しているが、糸井と今季球団新人最多の136安打を放った高山が出場すれば、外野の空席は1枠しかない。若手にとって厳しい戦いになることは間違いない。