もちろん、当の大山は自身が本塁打を放ったことを将が知っていると伝え聞いても「そうなんですか? 今は自分のことで精いっぱいで、目の前のことをやることに必死です」とおごることはなかった。
自身のレベルアップのため、空いた時間は日本シリーズのテレビ観戦にあてていた。とくに印象に残ったのは日本ハムがサヨナラ勝ちで王手をかけた第5戦。「西川選手の満塁本塁打や、岡選手が死球を当てられたシーン」だという。チーム力を象徴する瞬間が脳裏に残ったのはこの男にフォア・ザ・チームとどんな状況でもあきらめないタフな精神力が染みついているからだ。
「仲間のため、チームのために僕も勉強していかないといけない。自分も強くなっていきたいですね。(注目される)プレッシャーを感じますが、いい意味で応援してもらっていると置き換えて、力に変えていきます」
1日の中央学院大戦(横浜)を突破すればベスト4に進出する。今大会の決勝進出2チームが出場できる明治神宮大会(11-16日)を目指し、大山が全身全霊でナインを引っ張る。 (新里公章)