(セ・リーグ、阪神6-3中日、24回戦、中日14勝9敗1分、29日、甲子園)現役引退を表明している阪神のランディ・メッセンジャー投手(38)が引退試合に先発し、中日・大島を空振り三振に仕留めた。試合後、セレモニーでは「日本での素晴らしい10年間を一生忘れることはない」とあいさつ。虎で98勝を挙げ、今季の開幕投手も務めた右腕が、別れを告げた。
大きな意味を持った場所の真ん中で、笑顔で7度、宙を舞った。数え切れないほど何度も、何度も腕を振り続けた甲子園のマウンド。恐る恐る身を任せたチームメートからの胴上げは、格別の気分だった。
「日本に来て胴上げをすることはありましたけど、されることはなかった。いい経験をさせてもらいました。持ち上げてくれるか不安だったのでよかったです」
真っさらなマウンドにエースが登場すると、甲子園が大歓声に揺れた。「あれだけの歓声をいただけるのは本当に光栄。タイガースファンは世界一」。大島に対し、全球直球勝負。最後は高めの146キロで、外国人投手最多記録を更新するNPB通算1475個目の三振を空振りで奪った。「この瞬間は忘れることがない」。こみ上げる思いをかみしめた。