試合前、メッセンジャーと記念撮影する虎ナイン。本当にお疲れ様でした (セ・リーグ、阪神6-3中日、24回戦、中日14勝9敗1分、29日、甲子園)そりゃあネ、藤川球児だって血が通ってます。肩に力が入ってもいました。
「あと1球!」から3点とられたのは今季2度目というじゃないですか…。こんなに苦しんだ藤川が逆にとても人間くさくって大好きになった。それにハラハラさせてくれて…この1勝であらためて土壇場のタイガースの必死さの奥行きが感じられて、むしろ熱いものがこみあげてきたのです。
もう一度書くが、何も投手が大勢いるから毎試合、矢野監督は「虫干し」してたわけじゃ断じてない。いわば彼は毎試合、自ら『退路』を断って挑んだ。それはワイルドで危険なギャンブルでもあったのだ。あえて言わせてもらえば、こんなスリリングな勝利こそ、CSへ向けてチームの絆は太くなったのではないか。
試合前からメッセンジャーの「さよならセレモニー」のムード一色だった。虎番キャップ大石豊佳によると「通常はベンチ登録は29人だけど『引退特例』として30人目の登録を認められて、彼は先発し一人だけの勝負を認められていた」らしい。なかなか粋なはからいだ。
試合前にはナインが「54」のTシャツを着用して練習。編集委員上田雅昭によると「選手とコラボした『メッセンジャーラーメン(濃厚とんこつ醤油味850円)』はここ5年間は人気ナンバーワンやったんョ。阪神ファンはホンマに美味しいものはちゃんとえらんだんやデ」と伝えてきた。だから一つ、思い出に食べたいと思った新里公章は急いで球場通路の売店に走ったが「驚きました! あまりにも阪神ファンがズラーッと並んでいてどこも大盛況でした」とついに食べそびれた。
それだけファンからも、そして試合後のセレモニーで家族、ナインとの感謝の記念の写真撮影もまたほのぼのとして満員の4万6695人の阪神ファンとの交流も清々しかった。