会見する女流棋士の西山朋佳白玲=26日午前、東京都渋谷区(酒井真大撮影) 将棋の西山朋佳女流四冠(31)=白玲・清麗・女流名人・女流王将=が26日、東京都渋谷区の将棋会館で会見し、棋士資格の権利を行使すると表明した。今月10日に女流タイトル最高位・白玲の通算5期獲得で「クイーン白玲」の称号とともに女性で初めて「棋士」の資格を獲得。23日に日本将棋連盟に申請して受理され、来年4月1日付で史上初の女性棋士が誕生する。
ついに女性初の棋士誕生。スーツ姿で会見した西山女流四冠は穏やかな口調で「この度、棋士編入の資格を行使してフリークラスに編入することを決めました」と報告。「日頃からお世話になっているたくさんに皆さまに温かい後押しをいただいて、私の中に最後に残ったのは、やはりもっと強い方と戦いたい。そしてこれからもっと上を目指す戦いをしたい。それを大事にしたいと考え、今回行使することに決めました」と話した。
今後も女流棋戦に出場し、史上初の女流棋士、フリークラスの棋士の二刀流に。「私にとって女流棋戦のタイトル戦は最も張り合いと緊張感を持って挑める研さんの場。女流棋界の発展やレベルアップの一助になればこの上ない喜びと考えております」と意気込んだ。過密日程も想定されるが、その都度対応していく。権利行使までの2週間は「行使する、しないでそれぞれの要素があるので洗い出して自分がどうしたいか深掘りする機会になった。周りの方々にいろいろなご報告であったりする時間もあった。その中で一週間ともう少し経ってから(決断した)と覚えています」と話した。
将棋界では棋士と女流棋士は別制度で、棋士になるにはプロ養成機関の奨励会で四段に昇段するか、公式戦で規定の成績をあげて受験できる編入試験の合格が条件。西山女流四冠は奨励会で最高段位の三段に昇段したが、2021年に奨励会を退会して女流棋士に転向。24年から25年にかけて挑戦した棋士編入試験は不合格だった。そして、女流最高棋戦の白玲戦七番勝負を通算5期制すると棋士編入資格が得られる新制度によって、今回棋士資格を得た。