9回、井岡一翔を攻める井上拓真(左)=東京ドーム(撮影・佐藤徳昭) プロボクシング・ダブル世界タイトルマッチ(2日、東京ドーム)〝セミセミ〟となる第5試合のWBC世界バンタム級タイトルマッチは、王者の井上拓真(30)=大橋=が、挑戦者で同級4位の井岡一翔(37)=志成=に判定勝ち。初防衛を果たした。試合詳細は以下の通り。
| 井上 拓真 |
R |
井岡 一翔 |
| ローチン | 田中 | 古田 |
- |
古田 | 田中 | ローチン |
| 10 | 9 | 10 | 1 | 9 | 10 | 9 |
| 10 | 10 | 10 | 2 | 8 | 8 | 8 |
| 10 | 10 | 10 | 3 | 8 | 8 | 8 |
| 10 | 10 | 9 | 4 | 10 | 9 | 9 |
| 10 | 10 | 10 | 5 | 9 | 9 | 9 |
| 10 | 10 | 10 | 6 | 9 | 9 | 9 |
| 10 | 10 | 10 | 7 | 9 | 9 | 9 |
| 10 | 10 | 10 | 8 | 9 | 9 | 9 |
| 10 | 10 | 10 | 9 | 9 | 9 | 9 |
| 10 | 10 | 10 | 10 | 9 | 9 | 9 |
| 10 | 9 | 10 | 11 | 9 | 10 | 9 |
| 10 | 10 | 10 | 12 | 9 | 9 | 9 |
| 120 | 118 | 119 | 計 | 107 | 108 | 106 |
【1回】
井上拓真がスピードあるジャブを突き前進、井岡一翔は様子を伺いながらリズムを合わせる立ち上がり。拓真の右が顔面を捉える場面もあるが、井岡もボディを返し決定打は許さない。互いのジャブが交錯する、殺気溢れる高度な技術戦で幕を開けた。
【2回】
井上拓真が鋭いジャブで突き放す中、井岡一翔はじりじりとプレッシャーを強め距離を詰める。しかし終了間際、拓真の右カウンターが井岡の顔面を完璧に捉えてダウンを奪取。王者が劇的な一撃で試合を大きく動かした。
【3回】
井上拓真がギアを上げ、攻め込んできた井岡一翔に鮮烈な右アッパーのカウンターを合わせ、この試合2度目のダウンを奪った。王者の強烈な一撃により井岡は少し足が止まるなど、拓真が試合の主導権を完全に掌握する展開だ。
【4回】
ダウンを奪われた井岡が前へと圧をかける展開が続く。4回終了後の公開採点は3者とも拓真を支持し、王者がポイントでリードを築いている。
【5回~6回】
井上拓真は下がりながらも、鋭い右ストレートやボディで攻勢を維持し、井岡一翔の顔面にダメージを蓄積させる。井岡は接近戦を試みるが、拓真の軽快な動きと的確なカウンターに阻まれ、次第に足が止まり始める。
【7回】
井上拓真がジャブで主導権を握る。下がりつつも井岡一翔の攻撃をかわしてカウンターと左フックを的中。井岡も笑みを見せ不敵に応じる。
【8回】
井上拓真がディフェンスからのカウンターを軸に完全にペースを掌握。井岡一翔は鼻から出血し、焦りの色が見え始める。8回終了後の2度目の公開採点は3者ともに王者の拓真を支持している。
【9回】
井上拓真がジャブと軽快なステップで距離を支配し、ボディから顔面へのコンビネーションを的確に集める。井岡一翔はプレッシャーを強め、得意の右から左フックの強打を狙うが、拓真のスピードが勝り主導権を渡さない。スタミナが問われる終盤戦でも王者が優勢を保つ。
【10回】
井上拓真が軽快な動き。井岡一翔はダメージの影響か足がフラつく場面もあったが、意地を見せて前へと進んだ。
【11回】
井上拓真が右ストレートから左フックの鮮やかなコンビネーションを的中させる。鼻から出血する井岡一翔も逆転を狙いプレッシャーを強めるが、拓真は高い防御技術と軽快なフットワークで決定打を許さない。王者が、終始主導権を握ったまま最終ラウンドへ。
【12回】
逆転を狙う井岡一翔が猛攻を仕掛けるも、井上拓真が鋭い左フックや右カウンターで的確に応戦し、井岡の足を止める。拓真は最後までスピードを維持し、不敵に相手をあおるアクションも見せた。判定は3者とも拓真を支持した。