勝利しタッチをかわすソフトバンクナイン。左はソフトバンク・小久保裕紀監督=みずほペイペイドーム(撮影・渋井君夫) (パ・リーグ、ソフトバンク3-2日本ハム、24回戦、ソフトバンク13勝11敗、18日、みずほペイペイ)ソフトバンクが連覇へ大きく前進した。2位日本ハムとの大事な直接対決で競り勝ち、優勝へのマジックナンバーを一気に2つ減らして「7」とした。栗原陵矢内野手(29)が終盤に執念を見せた。1-2の八回1死、初球を狙いすまし、同点の7号ソロを右中間席へたたき込んだ。
「一塁ベースを見ていなかった。ずっと打球を追っていたので。出したことのない声の高さを出しながら塁を回っていた。野球人生においてもしびれるホームラン」
次打者の柳町も二塁打で続いた。さらに連続四球で塁が埋まると、代打川瀬の押し出し四球で勝ち越し。五回までわずか1安打。六、七回も得点圏に走者を置きながらホームが遠かったが、重苦しい展開を栗原の一振りが変えた。
8回、本塁打を放ったソフトバンク・栗原陵矢=みずほペイペイドーム(撮影・渋井君夫)故障から8月下旬に復帰後、勝負の9月に貢献を続けるプロ11年目。二回の三塁守備では、大関が押し出し四球で1点先制を許し、なお2死満塁でレイエスの強烈なゴロに反応して飛びつき、ピンチを救った。
小久保監督は「栗原に尽きる。同点弾と、二回の守備も抜けているとワンサイドゲームになっていた」とたたえた。今季12勝の大関を三回途中で早々と降板させ、勝ちパターンの救援陣を投入。勝負を懸けた采配も実り、「大変有利になったと感じる」と興奮を抑えられない様子だった。
5連勝で2年連続の80勝に到達。20日からは本拠地で今季15勝3敗2分けと〝カモ〟にしているオリックスとの4連戦。最短で23日に優勝が決まる。栗原は「最後まで熱い熱い戦いが続く」と充実感に浸った。(上阪正人)