攻める那須川天心=エディオンアリーナ大阪(撮影・渡辺大樹) 那須川は見ていて危なげのない試合だった。「進化している姿を見せられた」と話していたが、まさにその姿を見ることができたと思う。
一番の進化のポイントは被弾がなかったこと。無駄な動きがなく、相手のパンチをもらわない。(ルイス・)ロブレスのパンチを空転させ、その労力を奪う。わずか3回を見るだけで分かるほどの際立つ動きだった。
パンチもスピードがあり、シャープで精度が高い。ボディーも狙ったところにしっかりと決まっていた。右足首を痛めて棄権したが、力強いヒットで相手は戦意喪失していたかもしれない。「まだやれる」と思ったら痛みも不思議と感じないもの。ロブレスは力の差を感じたのかもしれない。
よりダイナミックなパンチを出せるようになれば、より進化を見せられるだろうし、次のステージでも活躍できると思う。成長が楽しみだ。
寺地は思ったより苦戦した。(カルロス・)カニサレスは打たれ強い。自分もなかなか倒せなかった。何とか勝ててホッとしている。ユーリ阿久井は岡山のジム所属での初の王座。より高みを目指せる素質はある。(元WBA、IBF世界ライトフライ級統一王者)