ポーズを決める日本ハム・新庄剛志監督=20日、都内(代表撮影) プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(20日)ドラフトも新庄劇場だ!! 日本ハムは20日、3位で今季米大リーグ、メッツ傘下3Aシラキュースでプレーした加藤豪将(ごうすけ)内野手(28)の〝逆輸入〟指名に成功した。1位では公表通り〝投打二刀流〟の日体大・矢沢宏太投手(22)を単独指名。来季のリーグ優勝を目指す新庄剛志監督(50)が、熱望した2人の交渉権を獲得した。
加藤の名が呼び上げられると、新庄監督は控室でガッツポーズをした。
「来年は勝負を懸ける年なので『すぐ戦力となる選手を取りたい。矢沢君と加藤君はどうしても欲しい』と、わがままを言わせてもらった」
米国出身で日本人の両親を持つ加藤。2013年のMLBドラフトでヤンキースに2巡目(全体66番目)で指名され、10年目の今季にはメジャー昇格を果たし、初安打も放った逸材だ。
日本のプロ経験がない選手を獲得するには、野球協約でドラフトでの指名が義務づけられている。そこで、新庄監督は8月上旬に「加藤君をドラフトにかければ面白いかな」とラブコール。加藤も「3Aの選手を追ってくれているだけでうれしい」と発言していた。
本職は二塁手ながら一塁、三塁、遊撃、外野も守るユーティリティープレーヤーで、打撃でも21年に打率・306、8本塁打をマーク。走力や対左投手の強さも魅力だ。07年の多田野数人投手以来、15年ぶりとなる日本人大リーガーの〝逆輸入〟。入団交渉について、指揮官は「難航? ないでしょ」と言い切った。
背景には心境の変化がある。来季で29歳を迎える加藤。関係者によると、30歳になると評価が急激に下がるメジャーではなく、最後はNPBで集大成を飾りたい思いが強くなっているという。
さらに加藤のハートをつかんでいるのが、新庄監督の〝神走塁〟。メッツ時代の01年4月3日の開幕戦で八回に代走でメジャーデビューし、中飛で一塁から二塁へタッチアップを成功させた。指揮官は「その場面が、いまだに彼の頭の中にあってリスペクトしてくれていたみたい。だから、僕のもとで野球をしたいという気持ちがあることは(人づてに)聞きました」と、海の向こうの恋人に思いをはせた。(東山貴実)