ファンに手を振る阪神・矢野燿大監督=京セラドーム大阪(撮影・岩川晋也)
近本は三回、中前に先制打を運ぶ。今季2度目の14試合連続安打とした(撮影・松永渉平)
佐藤輝は三回、近本に続き右前へとタイムリーを放つ(撮影・松永渉平)
大山は五回、チェンジアップをうまく捉えて右前へ2点打を放つ(撮影・甘利慈) ギャラリーページで見る(日本生命セ・パ交流戦、オリックス1-9阪神、3回戦、阪神3勝、12日、京セラ)セ・リーグのどん底で苦しんでいた姿は消え去った。交流戦18試合で〝流れを変える〟と口にしてきた矢野監督は有言実行でパ・リーグ相手に6つの貯金。セの順位も4位に浮上。本当に流れを変えた。
「いつも俺たちの野球って言うけど、全員で、一丸で戦った。その上でしっかり勝てたっていうのは、流れ、勢い的にも中身的にも大きい」
交流戦は開幕の楽天戦(5月24日、甲子園)で田中将からもぎとった1点を死守して白星発進。「流れを変える交流戦にしたい」と話していたが、確かに変わった。
交流戦中から本格導入したクリーンアップ〝チカテルヤマ〟が、この日も機能した。3番・近本が三回に先制打。4番・佐藤輝も適時打で続くと、五回は5番・大山が2点打。トドメは4番の13号3ラン。この並びは今季12試合目で9勝3敗。打点そろい踏みだった1日の西武戦(甲子園)から11試合連続で固定中と、指揮官の信頼もグングン高まっている。
リーグ戦再開に向けて「1、2番は変わることはあっても、基本的にそこはいい流れではあるんで、そんなに変えるつもりはない」と明かした。
この日は1、2番に山本、北條と右打者を並べた。先発・宮城が今季、右打者に被打率・319(左は・192)と苦手だったためとみられるが、クリーンアップは変えなかった。開幕から貧打に苦しんだが、交流戦はチーム打率・253(リーグ戦を含むと・232)と立ち直った。新助っ人のアデルリン・ロドリゲス内野手(30)=前パドレス3A=の獲得発表も秒読み段階となっているが、〝核〟となった3人に、リーグ戦再開後も託す。
「点をどう取るかが課題だったけど、交流戦ではそういう形ができた」
セ・リーグ再開初戦となるDeNA戦(17日、甲子園)が待ちきれない。迫力を取り戻した〝俺たちの野球〟で、ただ上昇あるのみ、だ。(新里公章)
■データBOX 3番・近本、4番・佐藤輝、5番・大山のクリーンアップは今季12度目。勝敗の内訳は9勝3敗で勝率・075。うち3人がそろって打点を挙げたのは1日の西武戦(甲子園)と12日のオリックス戦(京セラ)で、ともに勝利した。