天を指さしてポーズをとる佐藤輝㊨。田尾氏に〝浜風弾〟の量産を誓った(撮影・水島啓輔)※撮影時のみマスクを外しています 今季の鍵を握る選手に迫るインタビュー企画「イチにカケル男たち~一言一句~」。最終回は、阪神・佐藤輝明内野手(22)を阪神などで通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めた田尾安志氏(68)=本紙専属評論家=が直撃。昨季、甲子園での8本塁打のうち左翼方向が1本のみだった佐藤輝は、背番号8の大先輩に〝浜風弾〟を増やすことを誓った。
田尾氏(以下、田尾) 調子いいね!
佐藤輝 そうですね、はい、いい感じです!
田尾 キャンプの打撃を見ていると、ちょっとコンパクトな感じに見えたんだけど。去年一年間を経験して、こうした方がいいと自分で感じてやっているのかな?
佐藤輝 そうですね、やっぱりストライクを打ちにいってボールを見逃すというのはすごい必要だと感じて。
田尾 そうだね、ストライクゾーンだけ振っていたらもっともっと結果が残るもんね。
佐藤輝 やっぱり今まで、去年はストライクゾーンは打てるけど、ボールにもすごく手を出してしまって…。引きつける能力がなかったので、ある程度のところまで来たら振ってしまうという…。
田尾 見ていて思ったのは、頭の移動がすごく小さくなったなと。僕の理論では頭は動いていいと思うんだ。グリップと頭の位置が離れてしまうと、必ず率は落ちてしまう。そうやって考えると佐藤くんの持っている馬力をもっと生かすためには、もっと頭が動いてもいいんじゃないかという気がしている。
佐藤輝 頭をですか?
田尾 体重移動やね、結局。頭を動かすということは体重の移動だから。体重の移動をもう少し作った方が、よりレフト方向にも自然と大きいのが飛ぶよね。左足を軸にパーンと振るときに、頭を動かさないで振るというのは難しい。もう少し移動すれば軸に乗ってきてパーンと大きいのが自然に飛んでいく、そういう形になりやすいと思う。
佐藤輝 そうですね、本拠地も甲子園ですし。逆方向というのは必要になってくるかなと思うので。
田尾 あっち側ね、風が優位に働くところなので。
佐藤輝 そういうところも考えつつやっていきたいかなと思います。