1993年の契約更改交渉。新庄はランボルギーニ・カウンタックで球団事務所に乗り付けた 近大の生駒グラウンドは、体の芯から震え上がるほどに寒かったようだ。サトテルあるところに、この男あり。わがサンスポのトラ番が誇る佐藤輝明担当・原田遼太郎が極寒の地から特上の1面ネタを届けてきた。
100発。実に景気がいい。お正月らしい。えっ、信じてないだろうって⁈ いえいえ、彼なら-。そう思わせてくれるスケールは健在だ。堂々と言い放って、みんなが期待してしまう存在感も大好きだ。
「怪物ルーキー」から「ルーキー」の肩書が取れて、いよいよ正真正銘の「怪物」になる寅年。楽しみしかない。夢の100発物語は、原田の記事をジックリ読み込んでいただけたら。
「新年早々、ぶち上げてくれたので、実に分かりやすい記事になりました。でも、サトテル番として、2022年の始動で見逃せない、初めて目撃した光景があったんです。オフの間、ずっと『買いましたよ』『乗ってますよ』と言っていた、高級車を初めて見せてもらいました。母校のグラウンドに、颯爽と乗り付けてましたね」
〝真冬の新発見〟はサトテルの新車だった。
原田がサトテル取材で近大グラウンドを訪れたのは今回で3度目。初めての訪問は一昨年のドラフト直後で、怪物クンもまだ大学生だった。2度目の訪問も、真のプロ野球選手になる前だった。
そこから1年の時が流れ、天国も地獄も味わった。苦労はしたが、プロとして十分に誇れる一歩を歩みだした、と思う。
そして〝凱旋〟。プロ野球選手として1つの夢を叶えた瞬間かもしれない。将来、プロを目指す後輩たちはきっと憧れのまなざしだっただろう。プロになって活躍したら、あんなすごい車に乗れるんだ、と。
そう、乗れるんです。まあ、その典型例が真っ赤なカウンタックを乗り回したビッグボス、新庄剛志(現日本ハム監督)だった。
阪神という伝統球団は、厳しい不文律がある。1年目は、なかなか高級車に乗って球場へはいけない。一人前になってから-。そう教えられる。ルーキーイヤーにいきなり高級車で球場入りして先輩に叱られた選手を目撃したこともある。
かと思えば、「どんな車に乗ってもOK。相応しい活躍さえしたらいい」という球団もある。たとえば、お隣のオリックス。新人の入寮にベンツで乗り込んだツワモノもいた。
球団いろいろ。人生いろいろ。車種もいろいろ⁈
そんなサトテルの母校での本格始動から西へ車で1時間弱。タイガースの合宿所「虎風荘」に隣接する鳴尾浜球場には、前日(6日)に入寮したばかりの今年のルーキーたちが集結。ランニング、キャッチボールなどで体を動かした。鳴尾浜もこの日が〝球場開き〟。取材したトラ番・菊地峻太朗が様子を伝えてきた。
「みんな、初々しかったです。まだ、どういう動きをしていいのか、分かってないことあって、何となくキョロキョロ。やがて、先輩の選手たちがやってくるたびにあいさつの繰り返しでした」
誰もが通る道。そして、頑張れば、結果を残せば、カッコいい車を買って、母校に凱旋することもできる。1年後、誰がサクセスストーリーを歩んでいるんだろう⁈