さあ日本一へ、世界一へ、新たなスタート! 2022年の新春スペシャル対談に阪神・矢野燿大監督(53)と、東京五輪・空手女子形の銀メダリストで、現役続行を決めた清水希容選手(28)=ミキハウス=が登場。ともに昨年はわずかな差で涙をのんだが、強く熱い心と常に前を向き続ける不屈のメンタルで、頂点に向かって突っ走る!!(取材・構成=長友孝輔、堀啓介)
矢野監督(以下、矢野) あけましておめでとうございます。初めてお会いさせていたんですが、かっこよくて、強い。そしてきれいで(試合中と)ギャップがあるという。理想的ですよね。
清水 ありがとうございます(笑)
矢野 五輪って、すごく大きいじゃないですか。それが終わって、続けようか、迷われたんですか?
清水 迷いましたし、やっぱり五輪で勝ちたかったので。(ただ)世界で優勝した経験もありますし、もう一度(頂点に)立ちたいと。(2024年パリ五輪では)実施されないので、世界大会で、もっと空手の魅力を伝えていけるようにしたいなと思います。
矢野 すぐに、そう思えたんですか?
清水 (やりたい)気持ちはあって。でも、すごく波があって。心と体のズレが…。
矢野 めっちゃ、わかる。頭ではわかってるんだよね? 心がついてこないんだよね?
清水 そんな感じです。でもやっぱり原動力、エネルギーというのは気持ち、心の部分だと思うので。どれだけしんどくても、体が動かないと思っても、心があれば動くと思っています。
矢野 (その考え方は)大好き。
--清水選手は東京五輪で、わずか0・18点差で金メダルを逃した
清水 自分の中で一番ダメだったと思うのは、圧勝できなかったから勝てなかったんだと。僅差に、どっちに転んでもおかしくない試合にしてしまった自分がダメだったんだなと思っています。ここ数年、彼女(サンチェス)とはずっと競っていて。五輪では圧勝したいと思って稽古していたんですが、勝負の世界は難しいなと。
矢野 受け止め方が自分目線だから、すごい。他者に向けたって成長できないけど、自分が(もっと)なにかできたという風にとらえられたら、絶対に成長していけると思うから。俺らもそうやけど、勝ち星はよう勝ったのに…とかさ。でも、それがルールやもん。受け止めて自分らが成長していくしかない。選手にも言っているけど、比べるのはきのうの自分! と。
清水 はい!
矢野 だから今年のスローガンは「イチにカケル!」。一を大事にしようと。毎日毎日、自分が超えていける練習であったり、心構えを続けていった先には、デカい○(まる)しかないやん。小さい○をがんばってつなげていけば…ということで、このスローガン、気に入っているけどね。