8回、安打を放つ阪神・近本=甲子園球場(撮影・中島信生) (練習試合、阪神4-2三菱自動車倉敷、3日、甲子園)阪神は3日、巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージに向けて、甲子園で社会人チームの三菱自動車倉敷オーシャンズと練習試合を行った。右太もも裏を負傷していた近本光司外野手(26)が代打で途中出場。2打席目に中前打を放ち、順調な回復ぶりをアピールした。大山悠輔内野手(26)は「5番・三塁」でスタメン出場。先制の適時打を放ち、復調をアピールした。
■負傷した右太もも裏は心配なし■ 無観客の甲子園で久しぶりの快音を残した。右太もも裏を痛めていた近本が実戦復帰。いきなりヒットを放ち、CS出場への第一関門を突破した。
「生きたボールを見れたことは良かったですし、スムーズに打席にも入れたので良かった」
4―1の六回先頭。代打で登場した。ロッテからドラフト3位指名された右腕・広畑に遊撃へのゴロに打ち取られたが、相手の失策もあって出塁。塁上ではけん制に対してヘッドスライディングで帰塁するなど、軽快な動きをみせた。
八回1死一塁で回ってきた第2打席。今度は広畑の146キロ直球を捉えた。中前にきれいにはじき返し、10月19日のヤクルト戦(甲子園)以来の安打。21日の中日戦(甲子園)以来、13日ぶりの実戦で2打数1安打2出塁と結果を残し、守備にこそ就かなかったが、順調な回復ぶりをみせた。
「普段通りに動けていたのかなと思いますし、走塁に関しても試合の中でできたので、良かったのかな」
右太もも裏を負傷し、レギュラーシーズン最後の3試合を欠場。チームの終戦をベンチから見ることしかできなかった。最終的にヤクルトとはわずか5厘差の2位。ゲーム差なしで優勝を逃した悔しさはCSで晴らすしかない。
けがから8日後の10月29日の全体練習でショートダッシュを繰り返すと、同31日にはシート打撃に参加。少しずつ強度を上げ、試合に出場できるまで回復した。今月6日に始まる巨人とのCSファーストステージに向けて、さらに状態を上げていくだけだ。
矢野監督も「打って、今走れる強さで普通に走れる、というところまではできた。クライマックスのときには大丈夫かなという第一段階はクリアできた」と一安心。守備についても「明日か明後日では守らないと、(CSの)試合でいきなりというわけにはいかない」と、状態を見ながら4、5日にも予定されている練習試合のどちらかで守り、最終確認となる。
「最善の準備を怠らずに、できることをしっかりとやっていきたい」
気を引き締めた近本。最多安打のタイトルを獲得したリードオフマンが戻ってきた。虎を下克上での日本一へと導く。(菊地峻太朗)
■近本の負傷経緯
★負傷 10月21日の中日戦(甲子園)一回の第1打席で右太もも裏の強い張りを訴え、二回から交代。その後のレギュラーシーズン最後の3試合は欠場した。
★練習再開 29日の全体練習(甲子園)中堅付近でショートダッシュを繰り返し、状態を確認。矢野監督は「チカ(近本)も(CSに)間に合うんじゃないかなと思っている」と話した。
★打撃再開 31日の全体練習(甲子園)シート打撃で打席に立ち、2打数無安打1三振ながら一塁へのダッシュをみせるなど、順調な回復ぶりを披露した。
★初の打撃タイトル 11月1日にセ・リーグのレギュラーシーズン全日程が終了し、178安打で最多安打のタイトルを初めて獲得。「純粋にこのタイトルを取れたことをうれしく思います」とコメントした。