プレーを一目見ようと球場周辺に残ったファンが盛り上がるなか、89スイング中6本の柵越えを披露した。意欲的な姿に、球団関係者は「新人で、いきなりロングティーをやる選手は初めて見た」とビックリ。担当の岩舘スカウトも「発想がいいね。気持ちが大事」と目を細めた。
さらに、その後は室内練習場に移動し、難波をパートナーに5メートル程度の近距離から投げてもらって打ち込む「ショートゲーム」を行った。寮に戻ったのは、練習開始から8時間以上たった午後5時55分。まさに野球漬けで初日を終えた。
驚きの事実も判明した。球団寮に入寮した前日8日。午後9時に同じ高卒新人3選手を引き連れ、寮に隣接する室内練習場で密かに始動していたことが判明した。まず投手のD3位・田中(柳ケ浦高)、5位・北浦(白鴎大足利高)に投げてもらい、難波とは「ショートゲーム」を行うなど計1時間半、汗を流したという。
「長い目で見たときに(鎌ケ谷に)来た日が懐かしいな、いい思い出だったなと思えれば。こういう日を、初心を忘れないようにしたい」。本人の意向もあり、昼休みには練習を見せられなかったファンと柵越しのハイタッチで交流するなど意識の高さも見せた。いきなり、アクセル全開で「プロ野球選手・清宮」がスタートを切った。 (中田愛沙美)