ルーキーイヤーに蓄積した経験を、必勝法につなげてみせる-。近年、エンジンのかかりが遅いと言われ続ける虎打線に、高山が率先して火をつける。
「七、八、九回の(勝利の方程式の)投手を打てるようにしないといけないですが、先発投手から崩していけば、そういう投手が出てくる回数は減る。一番は、先発の投手から早い段階から点をとることだと思います」
イベント参加の前に報道陣に対応すると、クールな表情の下で、静かに闘志を燃やした。
野球に限らず、先制した方が有利なのはスポーツの鉄則だ。今季セ・リーグ4位に終わった阪神も、先制すれば68試合で44勝22敗2分け。リーグ2位の勝率・667だった。一方、先制されると75試合で20勝54敗1分け(5位の同・270)。今季だけを見ても、一〜三回の総得点151に対して、総失点211。序盤に相手に主導権を握られ、そのまま押し切られることが目立った。
高山自身は打席別では2打席目が打率・357と好成績。1打席目も同・279と早いイニングで快音を響かせてきた。来季は1番か3番という上位打線を任される可能性が高い。仮に2番にオリックスからFA加入の糸井が入るとすれば、なおさら前後の高山の先制パンチが、得点力アップに大きくつながっていくわけだ。