曇天の松山。坊っちゃんスタジアムに隣接するブルペンに、捕球音が響く。松山秋季キャンプ初日から全10投手が投球練習を行った。
「実戦に近い形で投げてもらった。今年の反省として盗塁されたり、内角に投げきれず長打を打たれたりした。いろんな意識を持ってもらおうと」
球数を投げ込むだけではない。伊藤投手コーチが狙いを明かした。
10分間の時間制限を設け、4セット。それぞれに目的があった。(1)原点(外角低め)(2)クイックモーション+原点(3)カウント球(直球と変化球を交互。半分がクイック)(4)勝負球(同)。投球間に計40球のティー打撃も課し、体幹強化を図った。
特にクイックは、始動から捕手に到達するまでのタイムを1秒20に設定。今季は126度の盗塁を仕掛けられ、90盗塁を許した。ともにリーグ2番目の多さ。真中監督は「1秒15で投げておけば、(走者は)スタートが切れない。走られなければバッテリーの負担も減る。クイックが速く、なおかつ強いボールも投げないといけない」と説明する。