強い日差しをはね返す土佐の海面よりも、若虎たちが輝いた。キャンプ初のシート打撃で、猛打爆発の中心にいたのは新井良&伊藤隼だった。注入された掛布イズムが早くも好結果をもたらした。号砲は新井良の特大弾だ。
「和田監督、セキさん(関川打撃コーチ)、ミツさん(高橋同コーチ)、掛布さんからアドバイスを受けて、納得した形で練習ができている。無意識でできるようにフォームを固めたい。流れの中で、スムーズにいくようにして、打率も上げて本塁打も狙っていきたい」
午後1時過ぎからスタートした実戦形式の練習。自身1打席目、西村が投じた初球だった。真ん中に甘く入った133キロの直球を力むことなく、ジャストミート。グングン伸びた白球は瞬く間にバックスクリーン左に突き刺さった。推定120メートルの完ぺきな一発。客席からは拍手がわき起こった。
来季3年目の伊藤隼も見違えた。第1打席に一、二塁間を破るタイムリーを放つと、二塁に走者を置いた3打席目には3ボールから、スライダーに反応。痛烈なライナーで右前適時打を放った。
「(第3打席は)うまく打てたと思いますし、やっていることが少しずつできているのかなと」
打者16人で打率・447(38打数17安打)のヒットパレードだ。この日から鳴尾浜で居残り選手の指導を始めた掛布DCは打線爆発を伝え聞き「本人たちがやろうとしていることが結果として出るのは、自信になる。これからも続けようとなるので大切。練習試合がすごく楽しみ。車輪で言えばひとつ動いて、また前にいくような感じ」と目尻を下げた。