関西学生野球秋季リーグ第6節第2日(19日、関大1-5近大、ほっともっと神戸)26日のドラフト会議で1位指名が確実な近大・佐藤輝明内野手(4年)が関大戦で3打数1安打1打点。リーグ戦全日程を終了した。新リーグでの通算本塁打記録14本から伸ばすことはできなかったが、9人態勢で視察した阪神など、6球団の前で最後のアピールに成功した。
4-0の四回2死一、三塁で強烈な打球を右前へ運んだ。チームとして5点目のタイムリー。「低めをうまく拾えたと思う。チャンスに打ててよかった」。今秋のリーグ戦を、佐藤は勝利へ貢献する一打で締めくくった。
10試合で個人成績は打率・257だが、11打点、3発が光る。何より今季のハイライトは、前日18日に放った通算14号だ。近大OBの二岡智宏(現巨人3軍監督)と並んでいた、リーグ通算本塁打記録を更新。祝福メッセージも20~30件届いた。「記録更新は自信になるが、満足はしていない。もっとできることがあるんじゃないかと思うが、これが実力だと思って次のステージに行きたい」と待っているプロの世界での飛躍を誓った。
三塁と外野が守れる左打ち長距離砲は、1週間後の26日のドラフトで野手ナンバーワン評価だ。この日はネット裏に阪神が大集合。和田球団本部付テクニカルアドバイザー(TA)、佐野球団本部顧問、畑山統括スカウト、熊野、山本、田中、筒井、渡辺各スカウトに竹内球団本部企画統括と、9人も視察。12球団で唯一今リーグ全試合をチェックし、和田TAは5度目と熱心度は際立つ。
ドラフト前の最後の試合を巨人、1位指名を表明したオリックスなど6球団が見守り、本番では競合確実。しかし、ドラフトへの質問にも、佐藤が口にしたのは「まだ終わっていないんで。やれることはやった。あとは見届ける」と、今の意識は他力でV決定がかかる24日からのリーグ戦のこと。権利を持っている28日の優勝決定戦の可能性もある。まだドラフト一本に集中とはいかない。(宮本圭一郎)
★関西学生リーグ、優勝のゆくえ
近大は8勝2敗の首位で終了。6勝2敗の立命大が24日からの最終節で同大に連勝すれば28日に優勝決定戦が行われる。立命大が1敗すれば近大の3季ぶりの優勝となる。今秋の神宮大会はなくなったが、11月6日からの関西地区大学野球選手権は予定通り開催され、リーグ優勝すれば出場できる。