第101回高校野球選手権石川大会準決勝・鵬学園戦に勝利し、ガッツポーズをつくる星稜・奥川恭伸投手(3年)(撮影・須藤佳裕) 第101回全国高校野球選手権大会(27日、石川県立ほか)石川大会準決勝で、星稜が鵬学園に延長十回、8-6で勝利。今秋のドラフト1位指名候補右腕・奥川恭伸投手(3年)は七回途中から2番手で登板し、4回を3安打2失点(自責1)だったが、同点&決勝弾となる2本塁打を放ち、打撃で勝利に導いた。岡山大会では、準決勝で創志学園が倉敷商業に0-2で敗戦。奥川らとともに「高校四天王」として注目されている創志学園の西純矢投手(3年)は、8回10安打2失点で最後の夏を終えた。
鵬学園の猛烈な追い上げに遭い、4-3と迫られた七回。ベンチスタートで、3点差以上の展開なら登板しない予定だった星稜・奥川は、なおも無死二塁の場面でマウンドに引きずり出されると、2死一、二塁から左翼手のグラブをかすめる逆転の2点三塁打を浴びた。それでも、表情は笑顔だった。
「勝ち越されたのが自分だったので、絶対に追いつきたいという気持ちで打席に入った」
自分のバットで取り返した。直後の八回先頭で、甘く入った変化球を捉え、打球は左翼席へ。前向きな気持ちが同点弾につながった。
八、九回はともに三者凡退に斬り延長に突入。「あの回に点を入れないと、ずっと向こうの流れで試合が進んでいて、『危ない』とベンチでも声が出ていた」。先攻ゆえの危機感も募るなか、十回1死二塁で、再び左翼席へ突き刺す勝ち越し2ラン。降り出した雨を切り裂いて高校初の2打席連発。まさに奥川劇場だった。