佐々木が4打数4安打の大当たり。登板はなかったが、4番としてチームの勝利に貢献した (撮影・土谷創造) 春季高校野球(6日)岩手大会沿岸南地区予選が岩手・住田(すみた)町の住田町運動公園野球場で行われ、今秋のドラフト1位候補、大船渡・佐々木朗希投手(3年)が高田戦に「4番・右翼」で出場。最速163キロ右腕の登板はなかったが、4打数4安打2打点で1盗塁と攻撃で大活躍。7-0の大勝で第1代表で県大会出場を決めた。
令和の怪物は、打っても千両役者だった。超満員に膨れあがった住田町運動公園野球場のスタンドを佐々木がバットで魅了した。
「みんながつないでくれて、自分もつなぐ気持ちで打てた。(チームは7得点し)打って取れてよかった」
3日の住田戦は先発で3回1安打無失点。この日は残念ながら、最速163キロ右腕の登板は最後までなかったが、4番打者として4打数4安打2打点の大暴れだ。
一回に先制の右前適時打を放つと、三回は遊撃内野安打、五回は中前適時打、七回には左前打でチームの大勝に貢献。エースを温存した国保監督も「低い、球足の速い打球を意識していた」と合格点を与えた。
快速球が魅力の17歳だが、実は打撃も大いなる可能性を秘めている。4月20日の練習試合、仙台育英(宮城)戦では、高校通算9号となるバックスクリーン直撃弾で周囲の度肝を抜いた。足も速く、50メートル走は5秒9。五回には二盗も成功した。
投打二刀流で高いレベルを発揮する姿は、同郷の先輩、エンゼルス・大谷翔平投手(24)とも重なる。この日は広島、DeNA、西武の国内3球団が視察し、広島・近藤スカウトも「勝負強さをみせてくれた」と打者としても評価した。