今季ブレークした阪神・木下里都投手(25)。最速161キロをマークしたポテンシャルはまだまだ伸びしろを感じさせる一方で、メンタルの波を少なくしていたのは今季限りで引退した西勇輝投手(35)だった。
「特にメンタル面でいろいろアドバイスをもらったんで、それはすごくありがたかったですね」
SGLでのロッカーが近く、ルーキーイヤーの昨年から、ことあるごとに経験豊富なベテランにアドバイスを求めた。入団当初からファームでも緊張してしまい、腕が振れなくなっていたが、西勇から「緊張はするものだから、緊張すると割り切ってプレイしな」と金言を受け、心が軽くなった。
今季ブレークした木下里都2年目の今季は45試合に登板し、4勝2敗、防御率1.58と堂々の数字を残したが、どんな投手でもときには打たれる。そう分かっていてもチームのリードを守れなかった責任感、悔しさは頭から離れない。そういうときにも百戦錬磨の西勇に話を聞いてもらいメンタルケアに努めたという。
「やっぱり長いプロ野球生活を経験した人ならではの考え方を持っているので。僕には分からない、少し気持ちの整理がつかないところがあったりしても、やっぱりそういう人に話を聞くと、心も楽になりますし、本当に支えになってもらいました」
西勇イズムの強さを身につけた木下。球速だけでなく、メンタルも鍛え、心身ともに強いピッチャーとなる。(渡辺洋次)