「風、薫る」第60回から。東京の一ノ瀬家を訪ねてきた、小林虎之介演じる虎太郎(C)NHK 女優の見上愛(25)と上坂(こうさか)樹里(20)がダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(月~金曜前8.0=土曜は振り返り)。それぞれに生きづらさを抱えた一ノ瀬りん(見上)と、大家直美(上坂)は看護の世界に飛び込み、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかりながら成長し、やがて〝最強のバディー〟となっていく。りんの幼なじみ、竹内虎太郎役を演じる俳優、小林虎之介(28)が19日までに、同局のオフィシャルインタビューに応じた。
同ドラマは、明治期にトレインドナース(正規に訓練された看護師)となり、看護師という職業の確立に大きく貢献した大関和さん、鈴木雅さんをモチーフに描く作品。脚本を吉澤智子さん、語りを研ナオコ(72)が務める。主題歌はロックバンド、Mrs.GREEN APPLEの「風と町」。
小林演じる虎太郎は、栃木県那須地域のりんと同じ村の生まれ。元足軽だった竹内家の長男。りんとは幼いころから気を許せる仲ではあるが、元家老の家柄のりんとは、育ちの格差を痛感している。
だが、りんにとっては頼れる存在。大酒を飲んでは暴れていた元夫、奥田亀吉(三浦貴大)から逃げ出す際や、娘の環を亀吉から取り戻すときなど、虎太郎はりんに寄り添い、大いに手助けした。
「風、薫る」から。栃木にいたころの虎太郎(小林虎之介)(C)NHK--虎太郎はどのような人物だと思うか
虎太郎は根っからの純粋さと優しさがある人です。
足軽の家に生まれ百姓(農家)になり、幼いころから近くにいたりんを、笑顔がすてきだとかそんなささいなことで好きになっていったのだと思います。物語が進むにつれてりんとの身分の差を知り、距離感をものすごく悩みながら生きているのだろうと感じました。
りんが結婚を決めたときは相手がいい人であってくれればと、幸せを願っていたと思います。
結婚がうまくいかずに環を連れて実家に戻ってきたとき虎太郎は平気な顔をしていましたけれど、自分がこの人と結婚して家庭を築いて3人でいたかった…と演じていて悲しい気持ちになったことを覚えています。
時代が目まぐるしく変わるなか、虎太郎自身も大人になる過程でいろんな迷いで苦しんでいたと想像します。
--第12週(第60回、19日放送)では虎太郎が東京にやってきた
ずっと栃木で働いていましたが、生活が苦しくなり家族を守るためにお金を稼がなきゃいけない。暮らしを変えるため、そして自分のこれからの生き方も考えて東京に出てきて働いていた。製薬会社の給仕から社員となったタイミングでりんに会いにきました。
りんのことは一途に思い続けているので東京で困っていたら支えてあげたいという気持ちはもちろんあります。ただ、それだけではなく、虎太郎自身もやりたいことや家族へのいろんな思いを抱えて東京にきて、必死に変わろうと頑張っている最中だと思います。
--恋のライバル的なシマケンこと島田健次郎(佐野晶哉)と会ってしまったが…
虎太郎は鈍感だと思うのでりんがシマケンに好意があるかは分からないですが、東京でしゃれたメガネをかけた文字の書ける賢そうな男がりんの近くにいるというだけで、少しの嫉妬と引け目も感じてしまった。自分が劣っているように見えるのが嫌で「銀座の製薬会社で…」と気取って言ってはみたものの、分かりやすくライバル視をしてしまいましたね。
これからの虎太郎がどんな運命をたどることになるのか。
どうなるにしても視聴者の皆さんには「虎太郎がんばって!」とこの先も応援してもらえるように演じていきたいです。
■小林 虎之介(こばやし・とらのすけ) 1998(平成10)年2月12日生まれ、岡山県出身。2021年、テレビドラマ「江戸モアゼル~令和で恋、いたしんす。~」(読売テレビ・日本テレビ系)で俳優デビュー。テレビドラマを中心に出演を重ね、23年にはオーディションを勝ち抜き、TBS日曜劇場「下剋上球児」の日沖壮磨役で地上波連ドラレギュラーで初出演。24年には「PICU 小児集中治療室スペシャル2024」(フジテレビ)、「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ)などに出演、「ひだまりが聴こえる」(テレビ東京)では地上波連ドラ初主演を果たす。
24年10月期のNHK「宙わたる教室」では、負のスパイラルから抜け出せない不良の定時制高校生、柳田岳人役を演じて注目を集めた。
25年には「恋は闇」(日本テレビ)、「あなたを奪ったその日から」(カンテレ・フジテレビ系)などに出演。26年秋放送の連ドラ「俺たちの箱根駅伝」(日本テレビ)では、明誠学院大学キャプテン・青葉隼斗役を演じることが発表されている。